うちの子って…
- 落ち着きがない
- すぐに怒る
こんな風に子どもの悪い面ばかりが気になってイライラしてしまう…って感じてませんか?
過去の私は、子どもの短所ばかり目につき、言葉にしていました。
すると、子どもは暗示を掛けられたみたいに、よく怒る落ち着きのない子へと育ってしまいました。
このままではいけないと思い、子育てを勉強し、今回紹介する短所を長所へと捉える方法「リフレーミング」に出会いました。
リフレーミングを実践すると、子どもはみるみる自分に自信がつき様々なことへ意欲をもって挑戦できるようになっていきます。
そこで今回は短所を長所へ捉える方法を3STEPで紹介していきます。
- 子どもの短所が気になる理由
- 短所を言葉にするデメリット
- 長所を言葉にするメリット
- 短所を長所に変える方法!リフレーミングを解説
特に以下のような悩みを持っている人に読んでもらいたい記事です。
- 子どもを可愛く思えない
- 短所ばかり目につく
- 子どもに嫌味を言ってしまう
捉え方が変わると言葉が変わってきます。
ぜひ、自分がもっている枠をはずし、子ども自身をみてあげましょう。
大好きなママから長所を言葉にしてもらうことで、子どもは自身に繋がり、さまざまな事へと挑戦する人へと育ちます。
そもそも、なぜ子どもの短所が気になる?
短所が気になる理由は危険を回避しようという思考回路になる保護本能からです。
例えば、「今のうちにたくさん勉強しておいた方が将来困らない」と考えたり、「忘れ物が多いと大人になったときに子どもが苦労する」と思うのも、すべて子どものためですよね。
これは、子どもが危険に遭わないようできるだけ回避させようとする本能から来ているものです。
しかし、この短所が気になり、それを直さなければ…と思えば思うほど、子どもは窮屈に感じ生きづらくなってしまいます。
次は短所を言葉にするデメリットを紹介していきます。
子どもの短所を言葉にするデメリット
短所を言葉にするデメリットは次の3つです
- 自己イメージの低下
- 自己肯定感の低下
- 親子関係の悪化
1つずつ説明していきます。
自己イメージの低下
親が頻繁に子どもの短所を指摘することで、子どもは「自分は○○(短所)」なんだと感じてしまい、自己イメージが低下します。なぜなら、親が言葉にすることで、子どもはその短所を意識し始めるからです。
その意識し始めた事はやがてその子の特徴になってしまいます。
例えば、落ち着きがないと感じている親が頻繁に「あなたは落ち着きがないから…」と困った声でいうとどうでしょう?
最初、子どもは何も感じていなかったのに、親から頻繁に言われると「ぼくは落ち着きがない子」だという悪いイメージをさせてしまいます。
大人でも同じですよね。
気になっていなかったことでも、人から指摘されると気になって仕方なくなる時はないでしょうか?
このように、短所を言葉にすることで、その子が自分に抱くイメージを悪くさせてしまいます。
自己イメージが低下すると自己肯定感の低下に繋がります。
自己肯定感の低下
短所を言葉にすると自己肯定感が下がってしまいます。なぜなら、自己イメージが低くなっているからです。
自己肯定感とは自分を肯定する力のことです。しかし、短所ばかり言われて育った子どもは、自分を肯定することはできません。
親子関係の悪化
子どもの短所ばかり指摘していると親子関係が悪化します。批判ばかりしてくる人は味方ではないと感じてしまうからです。
私たち大人でもそうですよね?
嫌味ばかりいってくる人と仲良くなりたいと思いませんよね。
子どもの短所を直して欲しいと思うあまり、短所ばかり言葉にしていると親子関係が悪化し、何も話してくれない子どもへと成長してしまいます。
何も話してくれないと子どもが困っている事にも気がつかず、引きこもりや不登校へ発展するケースもあります。実際に児童の自殺の原因の第3位に親子関係の不和が上がってきています。(※)
子どもの短所ではなく長所を言葉にするメリット
長所を言葉にするメリットは次の5つです。
- 自己肯定感の向上
- レジリエンス(困難に対処する力)の強化
- 親子関係の向上
- 自己理解の促進
- ポジティブな行動の強化
1つずつ説明していきます。
自己肯定感の向上
長所を言葉にすると自己肯定感が上がります。なぜなら、自己イメージが高くなるからです。
例えば、「行動力があるね」と子どもの性格を長所だと捉え、言葉にして伝えることで、子どもは、自分は行動力がある人だと認識しはじめます。
子どもは「ぼくは行動力があるから、これもやってみよう!あれもやってみよう!」という思考回路になり、本当に行動力がある子へと育ちます。
この自己イメージが高ければ高いほど、自己肯定感も高くなり様々なことへ挑戦できる人へと成長します。
レジリエンス(困難に対処する力)の強化
長所を言葉にすることで、困難に対応する力が強まります。
なぜなら、失敗を「自分を否定するもの」ではなく「成長の機会」として捉えることができるからです。
長所を言葉にすることで、自己イメージが高まっているため、失敗に対しても肯定的に捉える癖がついています。
例えば、かけっこで一番をとれなかったという悲しい出来事にも、一旦は悲しみますが、どうしたら次一番を取れるようになるのかという思考回路へと変わります。
長所を言葉にすることで、レジリエンスが高まります。
失敗も成功へと変えられる人へと成長します。
親子関係の向上
長所を言葉にすることで、親子関係は良好になります。
長所を言葉にして、子ども自身を認めてあげるということで子どもとの信頼関係が構築されるからです。
親子の絆が強まり、困ったときにも親に相談しやすい環境が作られます。
自己理解の促進
長所を言葉にすることで、自分自身を理解することができます。普段から長所を伝えてもらっているため、自分の強みを理解できるからです。
自己理解が深まると、子どもは自信を持って自分の道を切り開く力を養えます。
ポジティブな行動の強化
長所を具体的に言葉にすることで、その行動が正しいと認識され、同様の行動が繰り返されやすくなります。
ポジティブな行動の強化を通じて、子どもは社会的に適切な行動や自己発展に向けた行動を自然と取るようになります。
子どもの短所を長所に変える方法!リフレーミングを解説
短所を長所として捉える方法の1つとしてコーチングではリフレーミングがあります。
そこで今回はリフレーミングを使って子どもの短所だと感じるところを長所に捉える方法を紹介していきたいと思います。
そもそもリフレーミングとは枠を外して見るということです。
人はみんな自分の価値観という枠をもって世の中の出来事をみています。
この価値観を取るという作業をすることがリフレーミングです。
では早速リフレーミングを使って、子どもの短所を長所に変える方法を紹介していきます。
方法は次の3ステップです。
STEP①この子はできる子だと信じる【最重要】
STEP②短所と思っている事を書き出す
STEP③短所のメリットを探る
1つずつ見ていきましょう。
STEP①この子は「できる子」だと信じる【最重要】
子どもを信じてあげることで、失敗に対する捉え方も変わります。
もし、信じていないと「本当に大丈夫?」や「また失敗した…」と否定的に捉えがちです。
しかし、「この子ならできる」と親が信じることで子どもへの声掛けが変わってきます。
例えば、「この子は真面目に勉強に取り組む力がある」と親が信じていると、もしテレビをみてダラダラしている姿をみたとき、「どうしたんだろう?今日は疲れた事があったのかな?」という思考回路になります。
親の見方が変わることで、自然と子どもへの言葉かけも変わってきます。
まずは、「この子はできる子だ」と信じることが、子どもの自信を育む基盤となります。
STEP②短所と思っている事を書き出す
例えば、「集中力が続かない」や「おしゃべりが多い」といった、普段気になる部分をリストにして整理します。
こうして書き出すことで、親が何を短所と感じているのか、客観的に理解できるようになります。
STEP③短所のメリットを探る
リフレーミングの核心は、このステップです。
例えば、子どもが「落ち着きがない」と感じるなら、それは「エネルギッシュで好奇心旺盛」とも言えます。
「おしゃべりが多い」と思うなら、「コミュニケーション能力が高い」と捉え直すことができます。
もし自分で見つけられない場合は、Googleで「○○(短所) メリット」と検索してみると、視点を変えるヒントが得られるかもしれません。
実際にリフレーミングをやってみたら子どもが激変!
実際に短所ばかり目についていた私ですが、このリフレーミングをやってみると、7歳の子どもがどんどん変わっていくのを実感しました。
主観にはなりますが、子どもが変わったと感じた事を紹介していきます。
もちろん、すぐに変わったわけではなく、約1年かけて徐々に変化が見られるようになりました。私が感じた子どもの変化を3つにまとめてご紹介します。
- 感情をコントロールできるようになった
- 好きなことを好きと伝えられるようになった
- 新しいことへ挑戦しようという意欲が出た
1つずつ紹介していきます。
感情をコントロールできるようになった
怒りんぼだと感じていた子供が、自分で自分の機嫌を取れるようになったと感じています。
嫌なことがあるとすぐに腹を立てて、奇声を上げ、物にあたる子どもでしが、リフレーミングを行うと、子どもは嫌なコトがあると、1人で自分と向き合う時間を作り、気持ちが落ち着いた頃に「あのときは腹を立ててごめん」と謝ってくれるようになりました。
「怒りんぼ」「落ち着きがない」と感じても、リフレーミングを行い視点を変えることで、子どもへの声かけが変わりました。
結果として子どもが怒りっぽかった子どもが客観視できるようになり、感情をコントロールできるまでに激変しました。
好きなことを素直に伝えられるようになった
以前は私の顔色ばかり伺い、自分の意見はほとんど言わない子でしたが、好き、嫌いという意見をはっきりと言えるようになりました。
リフレーミングで視点を変え「この子はできる子」という信頼することで、子どもができなかった時・失敗した時も「(本来ならばできるのに)何かあったの?」という声かけに変わりました。
子どもがたくさん話してくれるようになったのが、本心を話してくれるようになったきっかけだと思います。
今振り返ると、以前は私が自分の理想や価値観を押しつけていたことに気づかされ、反省しています。
新しいことへ挑戦しようという意欲が出た
新しいことに挑戦しようと前向きな意欲を見せるようになりました。
新しいことに対して消極的なのは、慎重さやリスク管理ができている証拠とも言えますが、私の過剰な期待が子どもにプレッシャーを与え、挑戦をためらわせていた部分もあったのです。
リフレーミングを使って「意欲がないこと」を「リスク管理ができている」とポジティブに捉えるようになると、子どもは自信を持ち始め、少しずつ新しいことにも挑戦できるようになりました。
実際、80歳以上の高齢者に「後悔していること」を尋ねた調査では、7割が「挑戦しなかったこと」と答えています。新しいことに挑戦するのは勇気がいりますが、子どもの頃から小さな挑戦を続けることで、将来、大きな挑戦も恐れずに取り組めるようになります。
子どもの短所を長所に変え子どもの隠れた才能を伸ばそう!
子どもの短所を長所として捉えることができれば、子どもはどんどん伸びていきます。
そして、子どもは親から愛されていると実感し、どんどん意欲的な子へ育っていきます。
もし、つい子どもの短所ばかりが目についてしまうという方は、ぜひ今回紹介する「短所を長所に変える3つのステップ」を実践してみてください。
STEP①この子はできる子だと信じる【最重要】
STEP②短所と思っている事を書き出す
STEP③短所のメリットを探る
子どもの長所を見つけ出し、隠れた才能を見つけてきましょう。