【子ども激変】子育てはアイ(i)メッセージで伝えよう!メリットや使い方を3STEPで解説

アイメッセージ 子育て

アイメッセージの具体的な使い方を知りたい

アイメッセージを使って子育てをしてるけど、これであってるのかな?

アイメッセージとは「私は~」を主語にした言葉かけです。

アイメッセージを使うことで、子どもが人の気持ちに気付き、相手のために自ら行動しようと主体的な行動を起こす子どもへと成長します。

しかし、実際の子育てでは「○○しなさい」などとユーメッセージを使う場面が多くみられます。

ユーメッセージで子どもを育てると、人からの評価を過剰に気にする人へと成長します。そして、人生を他人にコントロールされるため、幸福度が下がってしまいます。

今回はアイメッセージのメリットから使い方までを詳しく解説していきます。

今回の記事内容
  • アイ(i)メッセージとは?
  • ユーメッセージとは?
  • 子育てでアイメッセージを使うメリット!3選
  • 子育てで使える!アイ(i)メッセージの使い方3ステップ
  • 【シーン別】アイ(i)メッセージを使った子育て例
  • 子育てでアイメッセージを使うときの注意点

アイメッセージをマスターすると人間関係・親子関係・夫婦関係もグッと楽になりますよ!

目次

アイ(i)メッセージとは?子育てだけじゃなく人間関係でも使えるスキル

「私は」を主語にした承認の言葉がけです。私はを主語にすることで

相手の事を否定することなく認めたうえで、自分の意見を伝えられるので、子どもが素直に親の提案にしたがってくれます。

例えば、子どもに「静かにして!」と注意をしてしまうと、静かにしない自分が悪い子と否定された気持ちになります。

しかし、アイメッセージで伝えると子どもの事を否定することなくママの気持ちや、自分の行動が周りにどんな影響を与えているのかまで、嫌味なく伝えることができます。

例えば、「静かにして!」と注意する場面をアイメッセージで伝えると以下のような言葉かけに変わります。

静かにしてくれたら(私は)助かるな。
他の人が困ってるんじゃないかと(私は)心配なんだ

ママが心配している
静かにしよう

このように、「私は」を主語にして伝えることで、攻撃的なメッセージではなく共感を生む言葉がけへと変わり、相手が自ら自分の行動を変えようという気持ちに変わります。

ユーメッセージとは?アイ(i)メッセージとの違いをサクッと解説

「あなたは」を主語にした相手を評価する声かけです。

条件付き子育て、命令口調・否定口調になりがちです。

条件付き子育てとは、親の都合がいいことをやったときにだけ認められる・褒められる子育てのことです。この方法で子どもを育てると、子どもはプレッシャーを感じたり、相手の評価を過度に気にしたりする人へと成長してしまいます。

評価されて育つと、人からいい評価を受けないと自分には価値がないと感じてしまい、常に人の評価に左右される人生を歩むことになってしまいます。

例えば、上司からの常に褒められないと自分には価値がないと感じてしまうなどです。

こんな良い資料を作ったのにどうして褒められないんだろう?

アイメッセージは子どもを認めることに対して、ユーメッセージは相手を評価することです。

アイメッセージとユーメッセージの違いをサクッとみてみましょう。

アイメッセージユーメッセージ
主語私 (I)あなた (You)
表現の特徴自分の感情や考えを伝える相手の行動や性格を評価する
伝え方の違い自分の経験に焦点を当てる相手の行動や性格に焦点を当てる
攻撃性低い高い(批判的になりがち)
受け取る側の反応受け入れやすい抵抗感がある
例(肯定)「私はあなたの助けに感謝しています」「あなたは本当に助けてくれた」
例(否定)「私はあなたの遅れに困っています」「あなたはいつも遅れる」
コミュニケーション効果相手の感情を理解しやすく、共感を促す相手を攻撃的に感じさせ、防御的にさせる可能性
関係への影響良好な関係を築く助けとなる関係を悪化させる可能性がある

子どもが勉強していてすごいと感じた事を伝えるとき

アイメッセージ

勉強してるんだね。
ママは感動してるよ

ユーメッセージ

勉強して(あなたは)いい子だね

ユーメッセージは勉強している子どもは「いい子」と評価しているのに対して、アイメッセージは勉強している子どもをみてママが感動しているというメッセージを伝えています。

ユーメッセージとは「あなたは」を主語にした相手を評価をした声かけで、子どもにプレッシャーを与える、評価を気にする子に育つという危険性をはらんでいます。

子育てでアイメッセージを使うメリット!3選

子育てでアイメッセージを使うメリット!3選

子育てでアイメッセージを使うメリットは以下の3つです。

1.考えて行動できる子になる
2.子どもを認めることができる
3.やって欲しい行動を促せる

アイメッセージを使うだけで、子どもは親から愛されていると感じることができ、自己肯定感がグンと上がります。

それぞれ詳しく説明していきます。

1.考えて行動できる子になる

自分から考えて行動できる子へと成長します。

なぜなら、親が命令・指示をせず、自分の行動が相手のどのような影響をうけるのか伝えるためです。

考えて行動できない子は常に親から「~しなさい」「~しないとダメでしょ」などと命令・指示を受けて育っています。そして、親の命令や指示を実行したときにだけ褒められるので、親の命令や指示をやることはいいことだと学びます。そうすると、何も考えずに指示待ち人間が育ちます。

しかし、アイメッセージで子どもを否定することなく、自分の気持ちを伝えることができると、子ども自身が自分の行動を振り返り、これからどう行動すればいいのかを自分で考えはじめます。

アイメッセージを子育てで使った会話例

アイメッセージを使うと、自分の行動を振り返るクセがつくので、自分で考えて行動できる人へと成長します。

つまり、EQの高い人へと成長します!

EQの育て方について詳しく知りたい方はこちらの記事を一読ください。

EQを高めておくと人間関係に悩まない夢や目標を達成できるなどのメリットがあります!

2.子どもを認めることができる

子どもを褒めずに認めることができます

なぜなら、アイメッセージは行動を評価するのではなく、承認の言葉がけなので、自分の存在を認められたと子どもが感じることができるからです。

褒めるのではなく認める子育てが大切な理由は、自分には価値があると感じたり、自分はこれで大丈夫なんだと過度に他人と比較しない人へと成長するからです。

つまり、自己肯定感が高くなり、人間関係も良好で生きやすい人生を歩めます。

逆に子どもを認めずに結果のみを褒めて育てると

  • 他人からの評価を気にする人
  • 褒められることに執着する人

へと成長してしまいます。

結果、自己肯定感が低く、生きづらさを感じてしまう人へと成長してしまいます。

アイメッセージを使うと簡単に子ども自身を認めてあげる子育てができます。

3.やって欲しい行動を促せる

アイメッセージでやって欲しい行動を子ども自らやってくれます自分の気持ちを伝えることで、「ママのためにやろう」と自ら動いてくれるからです。

子どもはママが大好きなので、少しでもママの役に立ちたいといつも考えています。

忙しい時や何かやって欲しいことがある時ってつい、「○○して!」「○○しなさい!」など、命令口調を使ってしまいがちですよね。

実際に命令口調で子どもは動いてくれますが、これでは自主性が育たず、大きくなったときには指示待ち人間へと成長してしまいます。

命令口調は、短期的にみると親がやって欲しいことを簡単にやってもらえていいですが、長期的にみると自分で考えて行動できる自主性を身につけられず本末転倒です。

しかし、アイメッセージを使うと、自主的に親のやって欲しい行動を促せます。 指示待ち人間になるリスクを抑え、自分で考え行動できる人へと成長します。

子育てで使える!アイ(i)メッセージの使い方3ステップ

子育てで使えるアイ(i)メッセージの使い方3ステップ

アイメッセージの使い方を3STEPで解説します。

1.困っている状況(事実)を言う
2.自分の気持ちを「私は~」で伝える
3.相手の意見を聞く

今回は、ユーメッセージに繋がりやすい子どもの困った行動を例にアイメッセージの使い方を説明していきます。

この方法を身につけると、子どもに伝わる言い方をマスターできるので、親子の信頼関係を育てることができます!

1.困っている状況(事実)を言う

まずは事実を伝えます

例えば、兄が弟を叩いて弟が大泣きしているとき。

お兄ちゃんが叩いて弟が泣いてるよ。

ただし、自分の評価をいれないよう注意しましょう。ありのままの事実を子どもに伝えましょう。

例えば、以下のように

弟が可哀そうだよ。

などと親の評価をしないよう注意しましょう。ここで「可哀そう」という親の評価をいれてしまうと、兄が親の意見を聞き入れなくなってしまうからです。

まずは、困まっている今の状況を伝えましょう。

簡単に困っている事実を伝える例をまとめました。

困っている場面
おもちゃの片付け「おもちゃが床に散らばっているね。」
宿題「宿題がまだ終わっていないね。」
お風呂「お風呂の時間になってもまだ遊んでいるね。」
食事「夕食の時間なのにまだ食卓に来ていないね。」
片付け「洗い物がまだキッチンに残っているね。」
ゲームやテレビの時間「ゲームの時間が終わったのにまだ続けているね。」
準備「学校の準備がまだできていないね。」
睡眠「寝る時間を過ぎてもまだ起きているね。」
忘れ物「学校に持っていくものを忘れちゃったみたいだね。」
時間管理「約束の時間に遅れそうだね。」


2.自分の気持ちを「私は~」で伝える

自分の気持ちを「私は」を主語にしてアイメッセージで伝えていきましょう

弟が泣いている姿をみて、ママは悲しいな

このように【私(ママ)は+感情】で自分の気持ちを伝えましょう。

私は
・嬉しい
・悲しい
・驚いている
・疲れている
・助かってる

例を表にまとめたので参考にしてみてください。

場面アイメッセージ
おもちゃの片付け私はおもちゃが片付いていないと歩きにくくて困ってるんだ。
宿題宿題が終わっていないと私は心配になるよ
お風呂お風呂に入る時間が遅くなると、次の日に疲れが残るのが私は心配だよ
食事私は夕食の時間にみんなが揃っていないと寂しいよ。
片付け私は洗い物が残っていると、キッチンがきれいでなくて嫌だと感じます。
ゲームやテレビの時間私はゲームの時間が長くなると、目が悪くなるのが心配だよ。
準備私は学校の準備ができていないと、朝の時間が慌ただしくなって困っちゃう。
睡眠私は寝る時間が遅くなると、次の日に疲れてしまうのが心配だよ。
忘れ物私は学校に持っていくものを忘れると、授業がちゃんと受けられないのが心配だよ。
時間管理私は約束の時間に遅れると、相手に迷惑をかけてしまうのが心配だよ。

3.相手の意見を聞く

最後は子どもの意見を聞いて判断を子どもに委ねます。ここでもアイメッセージを使って子どもの意見を聞いていきます。

ママはケンカをするときには叩くのではなく口で言って欲しいんだけど、どうかな?

このように【自分のやって欲しい行動+どうかな?】と自分のやって欲しい行動をアイメッセージで伝え、最後に「どうかな?」と子どもに判断を委ねます。

最後に「どうかな?」と意見を聞くことで、親から命令されて動くのではなく、自分で最後に決めて行動しているので、自分の行動に責任を取るクセが身につきます。

ママが言ったからこうなった

などと、悪い状況を親のせいにして困っている方はぜひ、最後は子どもの意見を聞くクセをつけてください。

子どもの意見を聞くことで自主性が育ちます。

【シーン別】アイ(i)メッセージを使った子育て例

我が家でよく使うアイメッセージのシーンを3つ記載しています。

  • 部屋を片づけて欲しいとき
  • 兄弟ゲンカをやめて欲しいとき
  • 宿題をしなくて困っているとき

この方法で人の話を聴けない長男も、しっかりと聞くことができ行動にうつしてくれるようになりました!

部屋を片づけて欲しいとき

STEP
事実を言う

部屋が散らかってるね

STEP
自分の気持ち・感情を伝える

ママは部屋が汚いとすごく疲れちゃうんだよね。

STEP
提案して、最後は子どもの意見を聞く

ママは部屋を片づけて欲しいんだけど、どうかな?

兄弟ゲンカをやめて欲しいとき

STEP
事実を言う

大きな声が聞こえたよ

STEP
自分の気持ち・感情を伝える

ママは大好きな2人がケンカしていると悲しいよ。

STEP
提案して、最後は子どもの意見を聞く

ママはケンカをやめてほしいんだけど、どうかな?

宿題をしなくて困っているとき

STEP
事実を言う

宿題はやった?

やってない!

STEP
自分の気持ち・感情を伝える

宿題をやり忘れて明日○○君が困るんじゃないかってママは心配なんだ

STEP
提案して、最後は子どもの意見を聞く

今から宿題をやった方がいいとママは思うんだけど、どうかな?

すぐにイラっとしてしまう人はこちらの記事を一読してください。

もしかしたら自分の本当の感情に気付いていなのかも…?

アイ(i)メッセージのよくある質問

アイメッセージのよくある質問をまとめました。是非参考にしてみてください。

もし質問などがあれば下記のコメント欄からコメント頂けると幸いです。

なぜアイメッセージで子どもが行動できるようになるの?

相手を認めたうえで、自分の意見を伝える技術だからです。

子ども自身も認めずに自分の意見だけを伝えても、子どもは全く親のいう事をきいてくれません。

大人だってそうですよね。上司から資料を作って欲しいと頼まれた時に、「この資料作っといてね!」とだけ言われてもどこかムッとしてやる気を失ってしまいますよね。

しかし、「この資料を作って欲しいんだけど、どうかな?できそう?」とアイメッセージを使って言われ意見を聞かれると、快くやろうという気持ちになりますよね。

子どもも同じ気持ちで、アイメッセージを使って言われると、

  • 自分を認めてくれて嬉しい
  • ママのためにやってあげよう

という気持ちから、親のやって欲しい行動を子ども自らやってくれるようになります。

使えない場面はある?

ルールを守らせるときには使えません。

どういうことかというと、例えば電車では静かにする社会のルールを守らせたいときに、「ママは静かにして欲しいんだけど。どうかな?」ではやるべき行動が曖昧になってしまいます。

ルールを守らせるときにはビシッと「電車の中では静かにしようね」と伝えましょう。

伝わる叱る方はこちらの記事に詳しく書いてあります。

叱り方が分からない
怒鳴ってばかりでつらい…

という方はぜひ一読ください。

叱り方をマスターすると子育てがグンとラクになります

アイ(i)メッセージを使って子育てをすると考えて行動できる子に成長する

アイメッセージは子どもの事を認めつつ、自分の気持ちを素直に伝える方法です。子どもが自分の行動が相手にどんな気持ちにさせ、どんな影響を及ぼしているのかを考えるきっかけになります。

認められて育った子どもは

  • 自分には価値があるという自己価値
  • 自分は自分なんだという自己受容

が育ち、自己肯定感がどんどん上がっていきます

そして親の気持ちも素直に伝えるため、相手の気持ちも理解することができるようになり心の知能指数(EQ)もグングン伸びていきます。

命令口調・否定語を使う子育てから卒業し、アイメッセージを使い子どもを認めて、自主性を育てる子育てを実践していきましょう。

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この記事を書いた人

【子育て系保有資格】
自己肯定感アップカウンセラー
家族療養カウンセラー
チャイルドカウンセラー
チャイルドコーチングアドバイザー
問いかけ型スペシャリスト
知育レクリエーションインストラクター

【その他資格】
薬剤師

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