【人生を左右する】子どものやり抜く力(GRIT)の育て方4ステップ!メリット・注意点も解説

すぐ飽きてしまう

習い事が続かない

イヤなことがあると、すぐに諦めてしまう

子どもがすぐに飽きて困っているという人も多いのではないでしょうか。我が家の子もやりたいといってはじめた習い事をたった数か月でやめてしまうこともありました。

そこで今回は飽き性の子どもでも「やり抜く力」を身につける方法を4ステップで解説していきます。

今回の記事の内容
  • やり抜く力(GRIT)とは?
  • やり抜く力(GRIT)を身につけるメリット!3選
  • やり抜く力(GRIT)の育て方4ステップ
  • やり抜く力(GRIT)を育てる時の注意点5選

才能があるからあの人は成功しているんだ!と思っている人ほど読んで欲しい内容です。

やり抜く力を育み、夢を叶えられる人へ育ててあげましょう!

目次

【才能よりも大切】やり抜く力(GRIT)とは?達成する方程式も紹介

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やり抜く力とは情熱とねばり強さから成り立っています。(※)

ねばり強さがあればどんな困難なことでも再挑戦することができ、目標を達成することができます。

そのねばり強さを発揮するためには、自分の好きなこと・興味のあることでしか長続きしません。つまり、ねばり強く頑張るためには情熱が欠かせないということです。

例えば、子どもが勉強で難しい問題に出くわした時、このやり抜く力(GRIT)を持っていたらどうでしょう?

はじめは難しくて苦戦していますが、あきらめることなく挑戦する力を持っているのでいつか必ず解けますよね。

親は結果だけみて、あの子はもともと才能があるから難しい問題も解けるんだと思い込みがちですが、賢い子は人一倍努力をしています。

その努力の違いが目標を達成する力に繋がっています。

GRITを考案したアンジェラ・ダックワースは以下のように達成する方程式を導き出しています。

達成するための方程式

才能×努力=スキル
スキル×努力=達成

つまり、人より2倍の才能を持っていたとしても、1/2の努力で負けてしまいます。

このやり抜く力(GRIT)は何歳からでも伸ばすことができます。

やり抜く力=情熱+ねばり強さ

(※)やり抜く力 GRIT(グリット)人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける 

やり抜く力(GRIT)を身につけるメリット!3選

やり抜く力(GRIT)を身につけるメリットは以下の3つです。

1.将来成功する
2.幸福度が上がる
3.高い「人間力」が育つ

やり抜く力(GRIT)を身につけることは人生を謳歌するために必要な力といっても過言ではありません。

子育てのモチベーションに繋がるので、ぜひ参考にしてみてください。

1.将来成功する

成功する人は必ずやり抜く力(GRIT)を持っている。失敗しても何度も挑戦することで、成功に繋がるからです。

人生は失敗の連続です。しかし、その失敗を乗り越えるか乗り越えないかで人生は左右されてしまいます。

やり抜く力 GRIT
やり抜く力(GRIT)

発明王で有名なトーマス・エジソンにはこのような言葉が残されています。

私は失敗したことがない。ただ一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ

トーマス・エジソン

私たちは「失敗=ネガティブなこと」と捉えがちです。「失敗=挑戦するチャンス」と捉えることができれば、どんなことでも成功する気がしてきませんか?

失敗は成功への通過点だという捉え方に変えるだけで、どんな事でも成功が待っています。

2.幸福度が上がる

やり抜く力(GRIT)があると自分は幸せだと感じることができます。なぜなら、目標をもってやり抜いている人は、モンモンと見えない未来に不安を抱いているのではなく、現状を楽しむことができるからです。

「人生で最も後悔していることは?」という質問をアメリカの80歳以上の高齢者に質問した調査結果があります。

なんと7割以上の高齢者が「チャレンジしなかったこと」と回答しました。

人はやった後悔よりやらなかった後悔の方が、心に残っていると言われています。

やっている最中は失敗の繰り返しで逃げ出したくなることも多くあると思います。

しかし、死ぬ前に振り返ると「あのときやっててよかった」と感じることができます。

つまり目標や、やるべきことをやり抜くことで幸せを感じることができます。

3.高い「人間力」が育つ

やり抜く力(GRIT)は高い「人間力」を育ててくれます。

人間力とは以下の3つの項目から構成されています。(※)

1.知的能力的要素
2.社会・対人関係力的要素
3.自己制御的要素

(※)内閣府「人間力戦略研究会報告書」

やり抜くことで以下の3つの力が身につくからです。

  • 学力の向上
  • コミュニケーション能力
  • 忍耐力

繰り返しになりますが、やり抜く力(GRIT)とは、自分で決めた目標をあきらめることなく挑戦し続ける力です。

あきらめることなく挑戦することで、学力が向上し、失敗しても挑戦するチャンス捉えることで忍耐力が身につきます。

やり抜く力(GRIT)を身につけることは、人間力の形成のために重要な力です。

子どものやり抜く力(GRIT)の育て方4ステップ

やり抜く力(GRIT)の育て方を以下の4ステップで解説していきます。

1.好奇心を育てる
2.あきめない力を育てる
3.目標を持つ
4.その子に合った環境を用意する

まずは目を通し、1つずつ実践してみてください。

徐々にやり抜く力が身についてきます。

1.好奇心を育てる

やり抜く力を育てるにはまず「情熱」を育てなければ、はじまりません

情熱の源は好奇心やワクワクです。

小さい子どもは好奇心の塊です。

それにも関わらず、子どもは好奇心がなくなりやる気がなくなるのでしょうか?

なぜ、好奇心の塊だった子どもが年齢を重ねるごとにやる気を失っていくのでしょうか?

理由の1つとしては、親の声かけです。新しいことにチャレンジするときに「ダメ」「危ないからやめて」など否定ばかりしていると、子どもは徐々に好奇心を失っていきます。

つまり、好奇心を育てるためには子どもを否定せずに受け入れるということをしてみてください。

そうすることで、なぜ?どうして?という気持ちがどんどん湧き上がってきます。

  • 否定をすると子どもの好奇心がなくなる
  • 好奇心を育てるために、まずはどんな意見も受け入れる

2.あきめない力を育てる

どんなに情熱があっても、続けなければ成功しません。

続けるためにはあきらめないというねばり強い心が必要です。

あきらめない力を育てるポイントは以下の4つです

1.【最重要】夢(目標)を持つ
2.いいセルフイメージを植え付ける
3.失敗しても大丈夫という心を育てる
4.過剰な期待をしていないか確認する

好奇心や興味から目標や夢を見つけ出し、親の言葉がけで「自分はできるんだ」という自信をつけてあげます。

失敗した時には、残念な顔をするのではなく、失敗=挑戦するチャンスという気持ちになるように声掛けをしていきます。

そうすることで子どもは失敗してもあきらめない力が育っていきます。

子ども1人ではあきらめてしまうことでも、親の温かい言葉があれば子どもはどんなときでも立ち直ることができます。

あきらめない心の育て方を詳しく知りたい人はこちら↓

3.目標を持つ

やり抜くためには目標が必要です。

旅行へ行くときでも目的地が決まってないと、どこへいったらいいのか分からずに迷子になってしまいますよね。

人生もそれと同じで、目標を立てることで途中で迷子にならずに、目標を達成することができます。

目標を持つときのポイントは目標の先の目的をイメージさせることです。

やり抜く力 GRIT

大きくなったら、どんなところで、どんな事をしていて、どんな気持ちになっているのか想像させてみてください。

より具体的に想像することで、目的がわかり、目標をもつことができます。

例えば、医者になりたいという夢ならば、以下のように質問をしてみてください。

  • 医者になった○○くんはどこにいるの?
  • どんなことをしてるの?
  • どんな人と過ごしているの?
  • 周りの人からは何て声をかけられているの?

そうすることで、医者になることは目標の1つであり、目的ではないことに気づかせてあげられます。

目標を達成させるために必要なことは、小さなステップを何度も踏ませて上げ、「できた」の数を増やしてあげることです。

目標達成

できたという成功体験を増やしてあげることで、脳が勝手に「ぼくはできる」という思考になるからです。

そして、失敗した時に「おかしい!いつもはできるのに、なぜできなかったんだろう。どうやったらできるようになるかな?」とポジティブに考えはじめます。

自分はできると脳をだますことで、失敗したときにも挑戦する力へと変わり目標を達成することができます。

目標を持つときのポイント
目標の先の目的をイメージさせる

目標を達成するためのポイント
「できた」の数を増やすこと

4.その子に合った環境を用意する

ねばり強さをつくるために「環境」はとても大切です。

なぜなら、私たちは無意識に自分が属している文化の影響を強くうけるからです。

子どもがサッカーに興味を持ち、サッカー選手になりたいという夢を叶えるためにはサッカー教室に通うという環境を整えてあげますよね。

子どもが興味を持ち目標ができたときには、達成させるために環境を整えてあげることがとても大切です。

やり抜く力(GRIT)を育てる時の注意点5選

やり抜く力を育てる時の注意点は以下の5つです。

1.子どもをサポートする
2.プロセスをほめる
3.人と比べない
4.小さな成功を伝える
5.観察力を身につける

この注意点は子育てで共通していることです。身につけると子育てがグッと楽になりますよ。

1.子どもをサポートする

1つのことに興味を持ち続けるサポートをしてあげましょう。

なぜなら、脳は常に新しいことを学びたいという欲求があるため、子どもはすぐに飽きてしまう生き物だからです。

しかし、親が興味を持ち続けるようサポートをしてあげることで、情熱をもってやり抜くことができます。

1つのことに興味を持ち続けるためのサポートのポイントは、同じことの中の微妙な変化に気づき、新しさを見つけてあげることです。

例えば、算数の足し算をしているときに「どうやったら、もっと簡単に解けるようになるかな~?」「こうやって解くとどうなるかな?」など、同じ問題でも違う解き方に気づき質問してあげることで、算数っておもしろいと感じることができ更に簡単に解く方法を自分で見つけはじめます。

大切なことは、教えなくてもいいということです。気づきを促す質問をしてあげる、そして一緒になって考えるということがとても重要です。

できたときには一緒になって喜んであげてください。

子どもが飽きてきたのかなと感じた時は、新しさを発見し、気づきを促す質問し、サポートすることで、1つのことに興味をもち続けることができます。

2.プロセスをほめる

結果ではなく、頑張っているプロセスをほめてあげましょう。

結果のみほめていると、他人からほめられないと頑張れない子どもになってしまいます。

プロセスをほめる時はより具体的にほめてあげましょう。そうすることで何がすごかったのかを理解することができ、それに向かって努力をし始めるからです。

例えば、難しい問題が解けたときには、「すごいね!できたね!一生懸命考えてたもんね〜!一生懸命考える○○くんのことをママはすごいと思うよ!」と伝えてあげましょう。

ここでは一生懸命考えてたことに焦点をあててほめています。そうすることで、一生懸命考えたら、難しい問題も解くことができるんだという思考回路になります。

ほめる時はより具体的に伝えることで、あきらめずねばり強い子どもへと育ちます。

3.人と比べない

他人と比べない子育てをしましょう。

なぜなら、人と比べることで優越感や劣等感を抱くクセをつけてしまうと、人からの評価でのみ自分の幸福度が決まってしまうからです。

人と比べないために親ができることは、過去のその子自身と比べてあげることです。

「前はこの問題を解くのに10分かかったのに、今回は8分でできたね!」などと過去と現在を比べて出来ていることを伝えていってあげましょう。

4.小さな成功を伝える

できていることをどんどん伝えていきましょう。

自分はできるというセルフイメージをもつことができるからです。

親は子どもの出来ていないところを探すのがとても得意な傾向です。できてないところができたら、もっと良くなるのにといった親心からだと思います。

しかし、子どもの気持ちになると、出来てないところを指摘され続けると、自分は何やってもできないんだと消極的な子どもになってしまい自信を失ってしまいます。

できてないときも言いたい気持ちをぐっとこらえて、できたときに一緒になって喜んであげましょう。

親ができたことを一緒に喜ぶことで、子どもはどんどんやる気が上がっていきます。

5.観察力を身につける

観察力を身につけましょう。

子どもの興味を発見することも、子どもが嫌がっていることに気づいてあげることも、小さな成功を伝えてあげることもすべて観察力があって成り立つからです。

つまり、親の観察力をあげることができれば、子どもの興味があることも、成長したことも気づくことができ、子どもにフィードバックしてあげることができます。

観察力を身につけるためにどうしたらいいの?

と疑問に思っている人も多いと思います。

私は鈍感なタイプなので、この観察力を身につけることに苦労しました。

そんな鈍感な私が観察力を身につけたポイントは、子ども自身に興味を持つということです。

例えば、恋愛で好きな人の場合だったら、その人がどんな事を考えて、どんな服が好きなのかとか興味があるため、観察しますよね。

それと同じように子育てでも、子どもは何に興味があって、どんな事が好きで、どんなことを言ったら心に響くんだろう?と子どもに興味を持ち観察します。

そうすることで、興味があることがコロコロ変わったとしても、その中に共通していることを見つけたり、子どもを叱るときでも心に響くよう伝えられたりします。

我が家の長男は好きなアニメやおもちゃがころころ変わるタイプでした。その頃はまた興味があることが変わったなくらいにしか感じてませんでした。

しかし、観察力を身につけると、好きだったウルトラマンが仮面ライダーに変わりワンピースにハマった時、この子は強い人に憧れる傾向があって、仲間を大切にしているという事がわかりました。

子どもに興味・関心を持つことで観察力を身につけられます。

やり抜く力(GRIT)を身につけ、将来成功する子どもを育てよう

才能よりも、やり抜く力が人生を大きく左右します。

やり抜く力は情熱とねばり強さから成り立っています。

つまり情熱がなければ何も始まらないし、あきらめず続けるねばり強さがなければやり抜くことができません。

情熱は好奇心が源です。

子どもの好奇心を育てるため、否定をせずに子どもの全てを肯定しましょう。

そして、なぜ?どうして?と思える小さな変化を親が質問してみてください。

そうすることで、1つの事に興味を持ちつづけることができ、やり抜く力を身につけられます。

小さいうちから意識してやり抜く力を育ててあげ、将来夢を叶え、成功する子どもを育てていきましょう。

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この記事を書いた人

【子育て系保有資格】
自己肯定感アップカウンセラー
家族療養カウンセラー
チャイルドカウンセラー
チャイルドコーチングアドバイザー
問いかけ型スペシャリスト
知育レクリエーションインストラクター

【その他資格】
薬剤師

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