非認知能力って漠然としててよくわからない
なぜ非認知能力が必要って言われてるの?
どうやって非認知能力を伸ばせばいいの?
いつから非認知能力は伸ばせるの?
非認知能力はいいのは知ってるけど実際何にいいのかよく分からないという人が多いのではないでしょうか。
今回は非認知能力を伸ばしたいという親御さん向けに
- 非認知能力とは?
- 子どものうちから非認知能力を上げた方がいい理由
- 子どもの非認知能力はいつから育てられる?
- 子どもが非認知能力を育てる方法
- 非認知能力を育てる子どもの遊び7選
- 親が気をつけたいこと
を解説していきます。
最後まで読むことで、非認知能力について分かり、どうやったらそれを伸ばせるのかという方法まで理解できます。
コーチングや書籍から学んだことをまとめているのでぜひ一読ください。
非認知能力とは?
認知能力以外の数値化できない能力のことを指します。ノーベル賞経済学者である米シカゴ大学経済学部特別教授のジェームズ・J・ヘックマン氏によって提唱されました。
非認知能力の代表例は以下のようなことが挙げられます。
- コミュニケーション能力
- 思いやり
- 諦めずにやりぬく力
- 自信・自尊感情
- やる気
非認知能力は学校のテストなどのように数値化できない能力です。
なんだか、色々な能力が混じっていて分かりづらいですよね。
非認知能力は数値化できない能力の総称のため、なんだか分かったようで分からないなという気持ちになってしまうのかなと感じています。
そこで、OECDという経済協力開発機構が提唱している非認知能力である「社会情動的スキル」と「非認知能力が子どもを伸ばす」の本で紹介されていた主な非認知能力を記載していきます。
OECD(経済協力開発機構)が提唱している非認知能力
目標の達成 | 忍耐力 |
自己抑制力 | |
目標への情熱 | |
他者との協働 | 社交性 |
敬意 | |
思いやり | |
感情のコントロール | 自尊心 |
楽観性 | |
自信 |
OECDでは以下の3軸で非認知能力≒社会情動的スキルを提唱しています。
- 目標達成
- 他者との協働
- 感情のコントロール
目標達成の内訳では忍耐力・自己抑制力・目標への情熱の3つ、他者との協働では社交性・敬意・思いやりの3つ、感情コントロールでは自尊心・楽観性・自信の3つへ小さく課題が分けられています。
「非認知能力が子どもを伸ばす」の本で記載されていた非認知能力
自己内対話力:自分と向き合う力 | 想像力 |
自制心 | |
忍耐力・耐性 | |
自己啓発能力:自分を高める力 | 自信 |
楽観性 | |
意欲・情熱 | |
他者共同能力:他者と繋がる力 | コミュニケーション能力 |
共感 | |
社会性・協調性 |
「非認知能力が子どもを伸ばす」の本では以下の3軸で非認知能力が記載されていました。
- 自己内対話力:自分と向き合う力
- 自己啓発能力:自分を高める力
- 他者共同能力:他者と繋がる力
自己内対話力を言い換えると自分と向き合う力であり、想像力・自制心・忍耐力の3つ、自己啓発能力を言い換えると自分を高める力であり、自信・楽観性・意欲の3つ、他者共同能力を言い換えとして他者と繋がる力であり、コミュニケーション能力・共感・社会性の3つへと小さく課題分類されていまう。
つまり、非認知能力は人間的な能力で目に見えにくい力のことだね!ちなみにEQも非認知能力の一つに分類されてます!
子どもの非認知能力を上げた方がいい理由
子どもの非認知能力を上げた方がいい理由は以下の2点です
- 幼児期〜児童期が非認知能力を伸ばすのに最適な時期
- 時代の変化に対応できる柔軟な能力が必要だから
1つずつ解説していきます。
1.非認知能力を伸ばすのに最適な時期だから
幼児期〜児童期が非認知能力を伸ばすのに最適な時期と言われています。理由は自己肯定感をしっかり育んだあとにこの非認知能力を上げていくことが最適だからです。(※1)
幼児期:1~6歳
児童期:6~12歳
そして、認知能力とは違い子どものうちに育てた非認知能力は低下しません。
非認知能力は一度獲得すると低下しないことが分かった研究がペリー就学前プロジェクトです。
ペリー就学前プロジェクトは子どものうちに非認知能力を伸ばした子どもは非認知能力が高いまま大人に成長し、社会的に成功している人が多かったという研究結果が発表されています。(※2)
対象の子どもは貧困層の123人で、IQは70〜85と決して高くない子どもたちが、脳が著しく成長する幼児期に教育を受けることで将来社会的に成功する大人へと成長したことから、就学前に非認知能力を伸ばすことが人生にいい影響を与えることが分かりました。
(※1)非認知能力は子どもを伸ばす参照
(※2)ペリー就学前プロジェクトの概要
対象者:貧困層の子ども(IQ:70〜85)の123人
年齢:3~4歳
期間:2年間、月〜金で毎日2.5時間
教育方法:アクティブラーニング形式
その他:毎週1.5時間の家庭訪問
方法としては、123人を教育を受けるグループ・比較のため何も受けてない(普段の生活)のグループへ分け、教育を受けるグループはアクティブラーニング形式で約2年間教育が行われた。
2.時代の変化に対応できる柔軟な能力が必要だから
AIの普及により、これからはAIと協働して仕事をしていくことが必須と言われています。そのため、人間に求められる仕事での役割は、新しいアイディアの発想力だったり、そのAIを使ってどのように効率よく仕事をしていくか考える能力だったりとよりクリエイティブな能力が必要となってきます。
以前みたいに、いい大学に入ったから安泰だなどといった学歴社会はなくなってきて、人やAIと協働し、より柔軟に対応できる能力を持った人が求められています。
勉強ができることも大切だけど、それだけではなく、課題を見つけ、それを克服するために深く考え、人と一緒に協力してよりよい社会を作ることに貢献できる人が求められているってことだよね。
子どもの非認知能力はいつから育てられる?
幼児期〜児童期が最適と言われています。子どもの非認知能力を伸ばすためには順番が必要だからです。
【非認知能力が伸びる順番】
自己肯定感→非認知能力→認知能力
愛情をしっかりと受けた子どもがのびのびと非認知能力を伸ばせるため、乳幼児期前半には自己肯定感を育み、非認知能力を幼児期後半の4歳くらいから伸ばしていけたらベストだと思っています。
つまり、しっかりと愛情をかけて自己肯定感を上げてから、自信ややる気などの非認知能力を伸ばしていこう。
子どもが非認知能力を育てる方法
日常の振り返りをすることで非認知能力が向上します。なぜなら、自分を客観的にみるクセがつき、自分でできなかったこと、できたことを発見し、更にはどうやったらうまく行くのかを考えれるようになるからです。
じゃあどのように、子どもの日常を振り返るクセをつけてあげられるでしょうか?
方法は以下の2つです。
- 親がフィードバック・質問する
- スケジュールを立ててPDCAサイクルを回す
それぞれみていこう!
1.親がフィードバック・質問する
親が思ったこと・感じたことをフィードバックそして質問してあげましょう。フィードバックとは自分が感じた事を伝えることです。
例えば、友達とケンカをして悲しそうな顔をしているけど、「大丈夫」という子どもに対して、「ママは、○○くんが悲しそうに見えるな」と感じた事をそのままフィードバックしてあげてください。
そうすることで、言葉では大丈夫と言ってる自分と本当は悲しいと感じている自分の心の内を知ることができるからです。これを繰り返しているうちに、自分について理解できる子どもになります。自分を知ることで、感情のコントロールができる子へと育ちます。
そして、次に質問をしていきます。目標を達成させるための質問です。
友達とケンカした上記の例でいくと、フィードバックしたあとに、子どもから「本当は悲しいんだ」と言われたら、「どうやったら仲直りできるかな?」などと質問してみてください。質問されることで、その目標を達成するための方法を考えはじめるからです。
フィードバック・質問を日頃から親が子どもに行っていると、親から聞かれなくても自分の頭の中で考えはじめる時がやってきます。
子どもが4歳や5歳の小さいうちは親がフィードバックと質問をやってみてください!
2.スケジュールを立ててPDCAサイクルを回す
2つ目の方法はPDCAサイクルを回すことです。
PDCAサイクルとはまず計画(P)を立てて、それを実行(D)する、実行したことができているかチェック(C)する、そして出来てなかったことはどうやったらできるか改善(A)するサイクルのことです。
このPDCAサイクルを回すことで、自分で計画を考え、実行し、更には課題を見つけ出し、その打開策も考えられ、自己決定力、自信、やる気などさまざまな非認知能力を上げることができます。
ちなみに、幸福度が高いオランダでは小学校からこのPDCAサイクルを活用しているところもあります。
非認知能力を育てる子どもの遊び7選
非認知能力は普段の遊びからも十分に育てることができる能力です。今回は非認知能力を伸ばせる遊びを以下の7つ紹介していきます。
1.ごっこ遊び
2.リズム遊び
3.自然・公園遊び
4.積み木・ブロック遊び
5.お絵描き
6.絵本の読み聞かせ
主に伸びる非認知能力を紹介しています
1.ごっこ遊び
ごっこ遊びでは主に以下の非認知能力を伸ばせます。
- 社会性
- コミュニケーション能力
- 想像力
- 共感力
例えば、お母さんごっこの遊びではお母さんになりきることで、お母さんの気持ちを理解し共感力が身に付きます。また、様々なシチュエーションを考えることで創造力が養え、お友達と協力して1つの家族を作り上げることで、協働性やコミュニケーション能力が身に付きます。
七田式に通ってたときに、「ごっこ遊びをたくさんやってくださいね〜」と言われていました!我が家は男の子だったからか、いつも戦いごっこで激しかった…w
2.リズム遊び
リズム遊びで主に以下の非認知能力を伸ばせます。
- 表現力
- 集中力
- コミュニケーション能力
- 協調性
小さい子どもが音楽に合わせて、手足を動かしたり、ジャンプをしたりすることはとても集中力が必要です。また、子どもどうしでも一緒にリズム遊びをするためコミュニケーション能力や協調性を養えます。
テレビのお兄さんと一緒に真似っこしながら、ダンスを踊るだけでも非認知能力はぐんぐん伸びています。
3.自然・公園遊び
自然・公園遊びは主に以下の非認知能力を伸ばせます。
- 好奇心
- 想像力
- 発想力
- 集中力
公園では泥遊びや水遊びなどで様々な非認知能力を伸ばせます。
例えば、水遊びでは「なんで水はつかめないの」と知的好奇心を育めたり、泥遊びでは変形する泥の感触やその泥を使って何を作ろうかなどと子どもは様々なことを考えています。
なぜか子どもって水が好きだよね!風邪をひかない時期は、公園やおばあちゃん家の庭で思いっきり遊ばせていました!
4.積み木・ブロック遊び
積み木・ブロック遊びは主に以下の非認知能力を伸ばせます。
- 忍耐力
- 自制心
- 想像力
- 創造力
年齢が0〜1歳の時は、積み木やブロックを触ったり口に入れたりして、積み木やブロックの形を想像しています。
少し大きくなって3歳くらいになると、積み木やブロックを使って車を使ってみようなどと目標を立てて作るため創造力が身に付きます。
さらに大きくなると、積み木やブロックに入っている説明書を見ながら目標の物を作っていく途中で思うようにできなかったり、途中で壊れたりするので、忍耐力や自制心を養えます。
でもどんなブロックや積み木がいいの?
と迷われている人もいると思うので我が家が使ってきたブロックでおすすめ順に紹介します。
1位:ニューブロック
対象年齢:2歳以上
我が家では1歳~7歳までの使用
対象年齢は2歳〜でしたが、我が家は1歳のお誕生日に買いました!感想としては1歳からでも問題なく使えた!ということ。長い期間遊べ、とてもコスパがいいので本当におすすめです!
2位:レゴデュプロ
対象年齢:18か月以上
我が家では1歳~4歳まで使用
自分で作りたいものを想像して、戦いごっこをしたりと親子で楽しめました!普通のレゴより大きくて2歳の子どもでもブロックを繋げたり外したりをしやすかったですよ。4歳以降に普通のレゴも購入しましが、なぜか我が家は食いつきがわるくお蔵入り…w
3位:ラキュー
対象年齢:5歳以上
我が家では4~7歳まで使用
ラキューは「子どものすきなもの×ボーナスセット」の購入がおすすめです!
4歳〜5歳になると好き嫌いがはっきりとでてくるので、ラキューは好きな物とパーツがたくさん入っているボーナスセットがおすすめです。我が家は恐竜のボーナスセットを3個購入しました!
5.お絵描き
お絵描きは主に以下の非認知能力を伸ばします。
- 想像力
- 創造力
- 自制心
- 自信
- 意欲
普段どんな風にお絵描きをしていますか?自由に描くことで創造力・想像力が身につきます。また、完成した時にはうまくいったと自信がつき、うまくできなかった時には振り返ることで忍耐力や自制心が身につきます。
6.絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせは、1番におすすめしたい非認知能力を上げる方法です。理由は誰でも簡単にでき、図書館などで無料で貸出してもらえるため金銭的に負担が少ないためです。
絵本の読み聞かせは主に以下の非認知能力を伸ばします。
- 想像力
- 共感力
- コミュニケーション力
- 自制心
- 忍耐力
絵本の読み聞かせは、1番におすすめしたい非認知能力を上げる方法です。理由は誰でも簡単にでき、図書館などで無料で貸出してもらえるため金銭的に負担が少ないためです。
おすすめの絵本を紹介していきます。
1.偉人伝
偉人伝では失敗体験から成功することやあきらめずやり抜く力など様々な非認知能力が身に付きます。
2.昔話
非認知能力を上げる以外にも昔の日本の歴史を知らず知らずのうちに学べたり、今ではなかなか目にすることのない昔の道具だったりも学べます。
我が家のお気に入りはこのシリーズの絵本です。6歳の子どもに毎晩1冊ずつ選ばせて今でも読み聞かせをしています。ここでも質問をしながら読み聞かせ(インタラクティブ読書)をすると更に効果的です。
絵本と非認知能力の関係についてもっと知りたい人はこちらの本がおすすめ
子どもの非認知能力を学びたい人におすすめの本3選
非認知能力についてもっと詳しく知りたいという人向けに、非認知能力のおすすめの本をご紹介します。
1.「非認知能力」の育て方
2.私たちは子どもに何ができるのか
目次
1 逆境
2 戦略
3 スキル
4 ストレス
5 親
6 トラウマ(心的外傷)
7 ネグレクト
8 幼児期の介入
9 アタッチメント(愛着)
10 家庭への介入
11 家庭を超えて
12 学習のための積み木
13 規律
14 インセンティブ
15 モチベーション(動機づけ)
16 評価
17 メッセージ
18 マインドセット(心のありよう)
19 人間関係¥
20 学習指導
21 課題
22 ディーパー・ラーニング(より深い学習)
23 解決策
3.学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす
目次
1章:知っていますか?非認知能力
2章:子どもの育ちと非認知能力
3章:非認知能力の育ち方と育て方
4章:非認知能力を育てるための実践例
実践例では小学生の子どもを対象に書かれています。冒頭で紹介した非認知能力の分類は私自身とても腑に落ちています。
子どもの非認知能力を伸ばすために親が気をつけたいこと
非認知能力を伸ばすために親が気を付けたいことを紹介していきます。
気を付けたいことは以下の6つ
1.スキンシップをたくさん取る
2.選ぶ習慣をつける
3.親子のコミュニケーションを大切にする
4.考え実行できる環境にする
5.「ほめる」ではなく「認める」
6.何歳になっても非認知能力は伸びると信じる
この6つを意識するだけでぐんぐん非認知能力と自己肯定感が伸びていきます。
1.スキンシップをたくさん取る
スキンシップをたくさん取ると心の土台が作られて、非認知能力をメキメキと伸ばせます。特に生後1年間はスキンシップをとることでオキシトシンという脳内物質が分泌され、幸せだと感じストレスに強い子どもに成長したり、学習面では記憶力がよくなるといった効果があります。
非認知能力はある日突然伸びるものではありません。ゆっくりゆっくり時間をかけて伸びていきます。
非認知能力の土台となるのが「親子のスキンシップ」です。
スキンシップって何すればいいの?
と思っている人もいると思うので簡単に紹介しておきます。
親子のスキンシップ例
- 抱っこ
- おむつ替え
- 語りかけ
- 会話
- ハグ
- 頭をなでる
小さいうちは抱き癖がつくなど考えずに、自分の気力や体力があるなら存分に抱っこをしてあげましょう。またおむつ替えの時も、「すっきりしたね〜」と語りかけながら行うことで非認知能力の土台が作られています。
2.選ぶ習慣をつける
小さい頃から選ぶ習慣を身につけましょう。自分で選ぶことでやる気・自信など様々な非認知能力を伸ばせます。
でも、どうやって子どもが自分で選ぶ習慣をつけたらいいの?
0歳の子どもでも自分で選ばせられるの?
と疑問が湧いてくると思います!
ここではモンテソーリでおすすめされていた選択する方法も混じえてご紹介します。
0~1歳の時
まず、0歳〜1歳の時は環境を整えてあげます。
おすすめは子供目線の棚を用意して好きなおもちゃを2つ並べることです。子どもの目線にはいつも2つのおもちゃが目に入り、言葉にできなくても、自分で選ぶ訓練をしています。
2~3歳の時
2~3歳になったら
- おやつはどっちが食べたい?
- 今日着る服はどっちがいい?
と2択から選ばせてあげましょう。
2歳はちょうど自我が芽生えはじめイヤイヤ期の真っ盛りだと思うので、「今日はこのお菓子だよ」と親が決めるより、「今日のおやつはどっちにする?」と聞くことで、「自分で決めた!」という気持ちになり、子どものイヤイヤ期にも対応できます。
4歳以降
4歳以降になったら、複数から選ばせてあげましょう。
- 今日の晩御飯は何がいいかな?
- 好きなお菓子を1つ買っていいよ!
- プレゼントは何がいい?5000円以内で決めてね
などと聞いてみてもよさそうですよね。
※記載年齢は目安です。お子さんの成長に合わせて使ってみてください。
3.親子のコミュニケーションを大切にする
スキンシップの1つですが、親子のコミュニケーションを大切にしましょう。コミュニケーションを取ることで、自分には価値があると思える自己価値や自尊心が芽生えます。
コミュニケーションってそもそもどうしたらいいの?
コミュニケーションって簡単じゃん!
と思ってませんか?
私は後者のコミュニケーションって簡単じゃん!と思っていました。しかし、普段の子どもとのコミュニケーションを振り返ってみると、指示や命令、自分のやって欲しいことへの誘導する言葉に気が付きました。
ここでいうコミュニケーションは子どもにたくさん話してもらうことだと思っています。
つまり、親はあまり話さずに、聞き役に徹すればいいということです。
話す割合のおすすめは親が30%、子どもが70%です!
子どもの話をたくさん聞くことで、子どもは自分の考えに気付き、振り返るという非認知能力を育めます。
とはいえ、話きいてるのに子どもから「話きいて!」と怒られることってありませんか?
私はしょっちゅう怒られていました。
自分の行動を振り返ってみると、家事をしながら子どもの話を聞いていたり、スマホを見ながら適当に「うんうん」とうなずいているだけだったりしていました。
なので、この行動を改め、子どもの目線に立ち、話を聞くことを意識するだけで、子どもの表情ががらっといい表情へと変わりました。
つまり、自分のやりたい事は一旦手を止めて、子どもの目線に立ち、話をきくことを意識すると親子のコミュニケーションの第一歩を踏み出せます。
4.考え実行できる環境にする
子ども自身が考えたことを実行する環境を整えましょう。そうすることで、目標を達成する力、忍耐力、自己抑制力が身につきます。
でもどうやって考えさせるの?
「考えなさい」ってよく使ってるけどこれでいいの?
と疑問に思っている人もいると思います。
考えさせるためには「考えなさい」と命令するのではなく、子どもに質問をします。質問することで脳が勝手に考え始めるからです。
質問は親が知りたいコトを質問するのではなく、子どもが考えはじめるような質問をします。
例えば、我が家の子どもが4歳の頃によくやっていたのは、「保育園に行くためには何が必要かな?必要なものを用意してくれる?」という質問です。
ハンカチ・タオル・水筒など子どもが考えたものを子どもが用意します。そしてそれをリュックに入れて翌日もっていきます。
もし忘れ物があったりしても私は言いません。なぜなら、この忘れたという失敗も大切な体験になるためです。忘れたときは「次からどうしたら忘れないかな?」と質問すると、忘れない策を考えはじめます。
子どもによって返答がまったく違うので親としておもしろかったです。普段から子ども自ら考えて実行するための質問をしてみましょう!
5.「ほめる」ではなく「認める」
ほめるのではなく認めることを意識しましょう。認められて育った子どもは自己肯定感が高くなります。つまり、非認知能力の土台を作れます。それとは逆にほめられて育った子供は自己肯定感が下がってしまいます。
ほめると認めるって何が違うの?
と疑問に思っている人もいると思うので簡単に説明します。
ほめると認めるの違い
ほめる:成果に対する賞賛を与えること
認める:過程やその行為自体に賞賛を与えること
アドラー心理学では、ほめる行為の目的は、自分のやって欲しい行動をコントロールするための行為で不要だと言われています。その代わり、認めることを勧めています。
コーチングでも認めるという行為のテクニックがあります。
今回はチャイルドコーチングでの「認める」テクニックを紹介していきます。
チャイルドコーチングの認めるとは、「相手の全てを肯定する」という意味です。
悪いときもいいときも全てを認めるって難しいですよね。
そこで認めるポイントを紹介していきます
認めるポイントは以下の3つです
- 具体的に伝える
- タイミングよく
- 心を込めて
例えば、子どもがお絵描きを見せたときには「すごいね!」「上手だね」だけではなく、「歯が鋭くて強そうだね」などと、どこがよかったのかを具体的に伝えてあげましょう。
子どもが「みて〜」というときにタイミングよくその場で認めてあげることで子どもは満足します。もし、「みて〜」と言われた時、「後でね」が口癖になってるママがいたら、その口癖を「見せて」に変えてみてください。お子さんはきっと喜ぶとおもいますよ。
伝える時は言葉よりも非言語コミュニケーションを意識して伝えてみましょう。
非言語コミュニケーションとは言葉以外の
- 声のトーン
- 表情
のことです。
メラビアンの法則では言葉から読み取る情報は7%、非言語コミュニケーションから読み取る情報は93%と言われており、言葉以外の情報が、コミュニケーションではとても大切なことが分かります。
言葉だけではなく、声のトーンや表情を意識して、心を込めて良かったことを伝えてみましょう。
6.何歳になっても非認知能力は伸びると信じる
非認知能力が伸びやすい時期は一般的に幼児期〜児童期と言われていますが、それ以降でも伸びると信じましょう。人間は死ぬまで成長し続けているからです。
なので、児童期を過ぎたから、もう適齢期は過ぎたからといって、それ以上は子どもに何やっても無駄だなんて思わないでください。
年齢によって関わり方は違いますが、いくつになっても非認知能力は伸び続けます。
非認知能力を上げて子どもの財産にしてあげよう
非認知能力はこれからの時代を柔軟に生きていくための必須の力です。
非認知脳力はこれをしたから伸びるというものではなく、普段の遊びの中や、振り返りをすることや、人と人との繋がりの中で自然と身についていく力です。
しかし、最後に紹介した親が気を付けることを意識するだけでも、非認知能力の伸び具合がちがってくるのでぜひ参考にして、できるところから試してみてください。
【子どもの非認知能力を伸ばすために親が気を付けたいことは以下の6つ】
1.スキンシップをたくさん取る
2.選ぶ習慣をつける
3.親子のコミュニケーションを大切にする
4.考え実行できる環境にする
5.「ほめる」ではなく「認める」
6.何歳になっても非認知能力は伸びると信じる
親ができることは子どもをサポートすることです。環境を整えてあげ、子どもの自立を見守り、必要なときには手を差し伸べてあげることを意識してみましょう。
非認知能力という財産を子どもの残してあげられる親になりたいですね。